Moonlight Forest

カテゴリ:review( 7 )

月夜に狐が鳴いている  物気色 モノケイロ 11・11  ☆・*:..。o○☆*゜¨゜

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物気色 モノケイロ 11・11 今回は 場所を紫野に移して開催
大徳寺の裏手 今宮神社の参道  なんだか父母の所縁に導かれるよう

辿り着いた遊狐草舎 200年余りの歳月を生きる町家では 
座主によるゼミナールが はじまろうとしていた
大舩真言さんが いらっしゃる~こんにちは^^♪

中庭に面した茶室ほどの床の間に架かる一枚の絵と対の
張り出した木の縁に水盤 水の面には はつふゆの蒼穹を置き
大舩さんによると この水にはシャイな目高が棲んでいるらしい
今回は 対話がタイトルであり テーマとなっていた
このあいだの芸術センターの展示の後日談なども 少々^^*

町家の縁へと繋がる開放的な広間の ところどころに作品を配して
ゼミナールの前に ここに座りたいなぁと 座を俯瞰できる場所へ
どうぞとお声をかけて下さるかたが とっても優しいマナザシで。。 
誰だろう 果たして そのかたが狩野さんご本人だった ドキドキ☆

ゼミナールは お堅いのを想像していたけれど あたたかい空気に包まれて
このモノケイロも回を重ねて そんな繋がりが生まれ育ってきたんだろうな きっと
お話は 作品を語り語られ 3.11以後のアート 文化文明論 気配 モノノケ話へ







座のあと 狩野さんに改めてご挨拶^^* はじめてのお目もじだけど
ずっと前から存じ上げていたような。。 大舩さんも 狩野さんは 京都の
この場に違和感なく溶け込んだはりますねぇなんて仰って 和やかな午後

狩野さんの作品は お庭の中ほど 大舩さんの水盤のちょうど対角線上
つまり この遊狐草舎では すべての作品が 対峙し連携し調和する空間で

立硝 tatesunaは 言葉の通り 上賀茂神社の円錐状の砂を模していて 
円錐とは 神奈備でありトグロであり 即ち 神の依り代であるという 
硝子とは amorphousとは 

いままでの透き通った重層的宇宙ではなく かなり意外な感じ
狩野さんは 期待を大きく裏切れたら、大成功♪ と仰っていたけれど
この不思議なミルク色の星雲は どこかユーモラスな神さまなのかも^^*
透明な硝子になろうとする力が押し留められ いまにも噴き出しそう
これは 未知の砂時計なのだろうか さらさらと流れゆく時間が一層愛おしい

場が人を呼び 場に作品が集う 紫野は 洛北七野のひとつ
狐が遊び草深い むかしむかしの狐塚 月夜に狐が鳴いている 
帰り道 大徳寺さんの曲がり角で 今冬 はじめての綿虫を見た 






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カリガネソウ花あと






The Kyoto Botanical Garden






ふたつの宇宙   物気色-物からモノへ-






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by izayoi_forest | 2011-11-14 13:16 | review

風のように雲のように  COLORS OF SEASONS ☆・*:..。o○☆*゜¨゜

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ふとした瞬間に感じる季節の豊かさ
COLORS OF SEASONS

大舩真言さんの新作を見るために
午後の街へ ゆるゆると迷いながら^^
十月も尽きようとしているのに
このあたたかさは どうしたことだろう


室町の京都芸術センターにて
ここは もともと明倫小学校だった建物で
大舩さんの展示は 校庭を横切った北の教室 
と言っても いまは 床まで真っ白な空間で
そこに 作品は 呼吸していた
そう 呼吸というか 息づく感じ


水平線の彼方に 淡く鴇色に染まった
曙だろうか なんだか とってもあたたかい
清澄 希望 そんな言葉が 浮かんでは消えてゆく
それが 第一印象 そして いつか 
移ろう光景 風のように雲のように


ステージらしき白い段差に腰掛けていると
白い床に ほのと顕れる作品の幻影が
近づいて包まれて 溶け合ってしまいそう
目の前の存在は ほんとうに絵なのだろうか






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ヤマコウバシ Lindera glauca.






灯ともしごろ ギャラリートークの教室へ
大舩さんと もうひとり金沢の高橋さん
焼き物のインスタレーション タイトル 春驟雨
とても繊細なお花たちが 空間を浮游して
立体だけれど 絵を描いているのですと仰る^^


トークは おふたりの感性の発露だった
自然と作品の響き合い 表現とは アートとは
どんどん 深くふかく 聴いているこちらも
いつのまにか 静かな熱を帯びてくる

遠く近く見ること 漠と世界を捉えつつ 
移ろう季節の中で その場所その時間に生まれ 
儚く生きている作品のタマシイ それは
呼吸する分身であり 作者自身なんだね  







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マツムシソウの花あと






大舩真言さん COLORS OF SEASONS
2011年10月29日(土) ~ 11月6日(日)
10:00 ~ 20:00 / 最終日18:00まで
京都芸術センター ギャラリー北



こちらは 昨冬の鑑賞^^*
ふたつの宇宙   物気色-物からモノへ-






The Kyoto Botanical Garden





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by izayoi_forest | 2011-10-31 20:18 | review

ひかりは 遙かから  ルドンとの邂逅 ☆・*:..。o○☆*゜¨゜

ひかりは 遙かから届く





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ゲンノショウコ





不思議な目は 表層じゃなく深奥を見てる
ルドン自身を わたしを 見つめている

ルドン・ノワール  黒のルドンとの邂逅
モノクロームのリトグラフに 色彩や温度を感じる
ひとつひとつの点や線は 生きている いまも





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カナヘビ





色彩のルドン シフォンのような手触りだったよ

流れゆく竪琴の上で眠るように目を瞑る
哀しみ苦しみすべてから 解き放たれて 
水の飛沫は オルフェウスを包む透明な花びらだ

オルフェウスであって オルフェウスではない
絵であって 絵ではない 
見入るわたしも いつしか浄化されてゆく





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マルバノキ




 
流れがあった 一枚の絵の中に
ひとつところに 留まってはいない
そんなルドンの意志を感じる
わたしも 流れつづけよう 高みへ




 
岐阜県美術館所蔵 ルドンとその周辺ー夢見る世紀末展
京都から 2012年1月東京へ巡回予定^^*






額縁の中の花野を抜けてゆく  kumiko






The Kyoto Botanical Garden








姫路2009


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by izayoi_forest | 2011-10-17 18:19 | review

翼はないが  パウル・クレー展― おわらないアトリエ

芸術とは 見えるものの容をそのまま象るのではなく、見えるようにすることである。
Paul Klee


パウル・クレーの絵を見たあと 
ふと 行ってみたくなった場所

花過ぎの雨は 激しくなってゆく
引き返せない訳でもないのに
ひたすら 雨の道を歩く
水際は ゆるやかなカーブを保ち
それは  
クレーの描く小道に似ていないこともなく




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フウ




作品は、
なんらかのモチーフ的なものをきっかけに生まれでて、
器官を発達させ、一個の生命体となる。
Paul Klee





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とらわれつつ とらわれない
クレーは 実験を繰り返す
その制作プロセスに迫る企画
作品が どのように作られるのかを
彼自身が追求し
丹念に執拗に 記録しつづけた

謂わば
作家自身の眼を通して見つめるような
見るということ 見えるということ
見ようとすること




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メタセコイア




たとえば 蛾の踊り  1923年

そこには なにか擬人化された生きものが もがいていた
油彩転写というクレー独自の 手触りとか ぬくもりとか
まるで 色硝子越しに見るように 翠の粒子を拡大したように 
慎重に大胆に重ねられた グラデーションの透明不透明

それらは エメラルドの柩に守られながら
永遠に解き放たれる硬質のタマシイそのものなのだ




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ヤマシャクナゲ




ぼくの内部に深く、やさしげに、染み入ってくるものを感じる。
落ち着いてくる。あわてることはないのだ。
色彩がぼくを捉えた。追い求める必要はない。ぼくを永遠に捉えたから。
それはまさに至福の刹那だ。 色彩とぼくはひとつ。ぼくは画家なのだ。
Paul Klee





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エノキ




雨の予報は 変わらなかった
散り敷いた花びらが 濡れていた

ただ クレーに逢いたくて
彼は なんだか科学者のような目で
アトリエにひっそりと佇んでいた いまも

懐かしいクレー 新たなクレー
色彩と線の記憶が 塗り変わり
融合しようとする快感の中に いま 





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唯我独尊   ユキモチソウ





翼はないが、捕われの身でもない、それが人間である。
Paul Klee 1879-1940





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パウル・クレー展― おわらないアトリエ
PAUL KLEE: Art in the Making 1883-1940
京都 5/15まで 東京 5/31~7/31
PAUL KLEE
クレ-の絵本
クレーの天使





The Kyoto Botanical Garden







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by izayoi_forest | 2011-04-30 20:17 | review

星月夜のひとりごと~ボストン美術館展

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たとえば 絵を見るとき 
あなたは どんなことを夢想しますか^^*


市美にて ボストン美術館展を見る



年代順じゃなく テーマごとの展示が 時を超えて迫ってくる
新鮮に響いたのは 思いがけず 肖像画のジャンルで 
コローの隣がマネだったりする意外 レンブラントの対の肖像が
呼び物のようだが 最も魅かれたのは 一枚のドガだった


 
エドガー・ドガの男の肖像   ドガと言えば 踊り子だけど
燕尾の男のバストカット 通り過ぎそうになって 立ち止まる
このPortrait 無防備に 覗かせた素顔だからなのか   
とにかく 眼だ あの刹那の憂 そして虚に 囚われてしまう



改めて 気づいたこと
構図   19世紀までの風景画の系譜から学ぶアングル~^^v 
特に クールベの森の小川    縦長の画面に 高く伸びゆく樹木を
途中で思い切ってカット。。 足下は森を映した水際 深さ拡がりが感じられて 
囀り 滴り 風のこゑが届く こういう森フォトを撮ってみたいなぁ。。^^* 



ボストンでも人気だというモネ・コレクション   積み藁 日没
これは 一瞬の光景なのか 刻一刻 夕日の光芒が降りそそぐ
そして もうひとつ タイトル   夜明けのセーヌ だったかな
朝靄の淡いblueが なんとも素敵。。 醒めてなお 夢の中に居るような

 

ブログのタイトル 星月夜   これは ゴッホの絵のタイトルにもある
もしかして あの郵便夫の絵に再会できるかもと 期待したけれど
今回の絵は 晩年の風景画一枚だった だが いつ見ても いま描き終えた
ばかりの 油彩が香るようで ゴッホの絵の具は 生きてるって感じ♪



もっと見つめたい ひかりを影を もっともっと 触角を尖らせたいな
殻を脱ぎ捨てて 突き抜けたい そう はじめの一歩から
いい絵を見ると こころざす詩を貫いていこうと しみじみ ふつふつ^^ 



オルセー展は叶わなかったけれど これから見たい写真展

マン・レイ展
大阪 国立国際美術館
2010.9.28.~11.14.

画家になりたかったマン・レイ その全貌が明かされるのか…☆








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ここにゐたそんなつぶやき星月夜   kumiko









The Kyoto Botanical Garden









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by izayoi_forest | 2010-08-16 08:54 | review

Pirates of Alphact ぷらす ポートレイト^^*

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旅する蝶    ピーターパンか ティンカーベルか^^*








ダンスクラシックからジャズ
コンテンポラリー
ブレイクダンスまで
幅広いジャンルの踊りが
まるで
クリスマスコンサートのように 盛り沢山

勿論 Alphactのダンスも
このあいだのartDiveから覚醒
妖しいほどの閃光を放ってた
たった1週間のうちに
こんなに深化した彼らに逢えるなんて

そう。日曜は
Takkさんのお母さまの主催なさる発表会でした

大前さんの花鳥風月ユニット
彼のワニとフック船長の絶妙な絡み
あれって めまいのパロディ?
wataさんの海賊のアヤシサ~
KATSUさんはフィナーレまで エネルギッシュな侍で

客演&生徒さんのテクニックと瞬発力表現力

Takkさんの優美なグランパドゥドゥ
黄金像の踊りの絢爛 ジャンプがまぶしいッ

フック船長
彼とピーターパンとの一騎打ちは バレエを超越したアクション
だけど 息が合ってないと あんな殺陣は踊れないだろう
それでいて キメは クラシックの洗練を保ってて

ニジンスキーのように神が舞い降りた感じ
ぷらす
ジョニーデップの狂気 生来のチャーミング

あぁ。それから チャップリンの哀愁

Takkさんは 
素晴らしいダンサーだということを再確認しましたょ
これからも 目を離せないヮー☆

夢時間をありがとう
最高の笑顔をありがとう











フォトは楽屋での一枚 * 掲載許可いただき 感謝です

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ピーターパンと愉快な仲間たち^^w

素顔の彼らは とっても@ナイスガイですけれど~^^*







Alphactのダンスはこちらから

再生できない場合は クリックして別ウィンドウを開いてね♪



感謝を込めて



ぷらす ポートレイト 載せました♪
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by izayoi_forest | 2010-06-08 10:27 | review

一期の夢に  等伯展

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ホソバイヌビワ クワ科





 
花野だった ゆったり 風が渡ってゆく 
その光景は ただそこにあって 踏み入ることを許してくれて
萩薄図屏風 
左隻には 薄と丈高い秋草の 紫苑だろうか 右隻は 白萩 
400年の時空を超えて 等伯と出逢う瞬間






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遅桜






屏風の所蔵を見ると 実家の菩提寺
不思議な所縁を感じて なんだか うれしくなる
父は この屏風を見たのだろうか
もっともっと話したかった 
話し足りなくても 生きていれば いつかまた逢える
父の新たなコトバを聴くことは もう叶わないんだ 
だけど この日は すぐそばに父を感じた






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意外なほど小さいけれど 利休像の迫真
楓図壁貼付 松に秋草図屏風 洗練と卓抜

猿の タイトルは なんだっけ
ふはふはと つい触ってみたくなるようなお猿さん
動物園に居た あの手長の猿に似ている かなり 
父猿母猿そして子どもの猿 まるで聖家族







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ハルユキノシタ 


 




能登から京へ出た等伯は 利休のバックアップで
秀吉の目に止まり 狩野派のライバルとして一気に頂上へ
だが その最中 後継の息子を失うことに

ひかりが強ければ強いほど 闇は濃く深い
願っても 留まるものは ひとつとしてなく







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山吹

 





松林図屏風
余白 余韻 幽玄 見えないものを感受する 
これは 詩歌へつながる憧憬だ

動線やザワメキは いつか潮騒のように引いてゆき
わたしは いっぽんの淡墨の松になる
あのとき あけがたの靄の中で 
ひとり彷徨う等伯の後姿を 見たのは
畳まれた屏風の中の 一期の夢だったのか  







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森の環











The Kyoto Botanical Garden










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by izayoi_forest | 2010-04-28 22:43 | review